2015年09月07日

【cubox-i4Pro + lightMPD その後】

もはや言い訳はしませんが(笑)何事もなかったかのようにサラッといきたいと思います。白髪犬です。

さて、どれほどの需要があるかわかりませんが、最近 おっ、っと思ったことを。

IMG_5758.JPG
自身のPCオーディオ環境も cubox-i4Pro + lightMPDの環境で運用すること1年ちょっと、PCオーディオ関連でこれだけ環境が固定されたのも初めてかもしれません。
それだけlightMPDが素晴らしかったとも言えるのですが、前回の記事を書いてからだいぶ時間も経ち ”デジファイのおと” 様 で着実にlightMPDのVer.UPがなされています。
白髪犬の環境でも昨年秋に発表された修正カーネルVerのお陰で非常に安定して動いていたのですが、先日ふとしたきっかけで調べていると、Ver1.0.1が公開されているではありませんか。

やはり、ソフトウェアのVer.1.0には思いが込められていると感じ、以前から使わせて頂いていた身として、これは試さなければ・・・と言う思いが湧いてきました。

とは言え・・・導入自体はそんな勿体ぶる事は何もなく、前Ver段階でちゃんと音出し出来て居れば、特に設定を変えること無くNAS、曲ファイルが認識されます。
はじめに言ってしまうと、正直 0.08→1.0.1へのバージョンアップで音質的な差はそれほど感じませんでした。
ただ、今回lightMPDについてもう一度調べようと思ったきっかけは、アップサンプリング機能について試して見たいという興味があったからでした。

その上で、本家で公開されているテキストを拾い読むと・・・Ver.0.08からの相違点として自分的に気になるのは
1.soxrでopenmpを使うようにした
2.lightmpd.confまわりの変更
3.native-dsdの対応

の3点です。

他の詳細なアップデート項目はオフィシャルのドキュメントを読んでいただくとして・・・
特に1.2.についてはアップサンプリングの品質について直接関わる項目を含んでいます。

具体的に拾いだしてみますと、

mpd.conf の設定項目において

−−−−−−−−−−以下引用−−−−−−−−−−−−

samplerate_converterのデフォルトを"soxr very high"にしました。
soxrがopenmpに対応したことにより、以下を追加しました。

"soxr very high openmp"
"soxr high openmp"
"soxr medium openmp"
"soxr low openmp"

−−−−−−−−−−引用終わり−−−−−−−−−−−−

と、あります。

samplerate_converter を "soxr very high" に、とは、リサンプリングの精度を最高状態に設定すると言う意味です。
勿論、複数項目があることからも分かるように、この状態で音飛び等が発生する場合はよりマシンに負荷の少ない下位グレードを設定することも出来ます。
しかし、cubox-i4Pro 用にチューニングされた状態でデフォルトを "soxr very high"に設定されていることからすれば、十分使用に耐え得ると判断してもいいのではないでしょうか。

次のopenmpに対応とは、複数コアを持ったCPUでの並列作業に対応したと解釈していますが、もしその通りであれば、cubox-i4Proのマシンスペックを考えると、これも魅力的なモノに思えます。

実際の mpd.conf の記述では

【デフォルト】

# SOXR
samplerate_converter     "soxr very high"
#samplerate_converter     "soxr high"
(中略)
#
#samplerate_converter      "soxr very high openmp"
#samplerate_converter      "soxr high openmp"

の "soxr very high" の行をコメントアウトして

【書き換え後】

# SOXR
#samplerate_converter      "soxr very high"
#samplerate_converter      "soxr high"
(中略)
#
samplerate_converter      "soxr very high openmp"
#samplerate_converter      "soxr high openmp"


"soxr very high openmp"の行頭の#を取ります。


具体的なアップサンプリングの数値は audio_output_format で指定し、

audio_output_format       "X2L4:24:2"

のように記述します。
Xの次の数字が入力のサンプリング周波数を何倍にするかを表し、Lの次の数字でアップサンプリングの上限周波数を表します。

上記の記述では・・・
入力サンプリング周波数 → アップサンプリング後の周波数
44.1K → 88.2K
48.0K → 96.0K
88.2K → 176.4K
96.0K → 192.0K
176.4K → 176.4K
192.0K → 192.0K

のようになります。
他の設定の記述に関しては、オフィシャルドキュメントに解説があるのでご参照下さい。

尚、この記述ではDSDはリサンプリングされません。
DSDをPCM変換し、この枠に当てはめて出力するには、audio_output 項目の

dsd_usb "yes"

となっているところを "no" にして "X2L4:24:2" の大文字 X を小文字の x にする必要があります。

一応、上記の設定で白髮犬環境では2日間通しの運用で(44.1K → 88.2K)音飛びせず音出しできています。
(96→192 でもアルバム1枚程度試しましたが、問題無く再生しています)

余談としまして、色々設定を触ってる中で SOXR項目の上にLIBSAMPLERATE項目があり、これも同じくアップサンプリングの品質に関わるモノらしいのですが・・・
白髪犬の環境では LIBSAMPLERATE の "Best Sinc Interpolator" を有効にした状態では音飛びが激しく、実用は出来ない状態になりました。

アップサンプリングにおいて LIBSAMPLERATE と SOXR の差が何なのかはまだ自身の中で理解できておりませんが、
今までMPDに於いてあまり注目されなかった、アップサンプリングに目を向け、その精度・質の設定まで踏み込んだlightMPDには非常に興味を覚えます。

ここまで来て今更ですが、そもそも自分はPCオーディオのアップサンプリングの音についてはかなり懐疑的な感想を持っていました。
ですが、このlightMPDに関してはひとまず常用してみようと言う結論に至りました。
手持ちのほとんどのソースが44.1khzなので88.2khzで聴いていますが、一長一短がある中で、かなり長の割合が大きいと感じます。
PCオーディオにおいてアップサンプリングをこれほど肯定的に捉えられたのは 和田ラボさんのWave File Player 以来かもしれません。

大体固まりつつあるPCオーディオ環境の中で、おっ、と感じさせられる変化があったのは確かです。
これが、設定でいじれるわけですから、”とりあえず”でも試してみる価値は十分あると思います。


※こうなったらAPU.1D4も折を見て是非試してみたいところ・・・
posted by 白髪犬(はくはつけん) at 14:06| Comment(2) | TrackBack(0) | PCオーディオ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
はじめまして、アサヒステレオさんにはたまにお世話になっています。
老舗の社員の方がCubox-iやMPDを触っておられるのを見て嬉しくなりました。

私はCubox-iでVolumioを走らせているのですが、USB DACでたまに非互換があるようで不安です。
アサヒステレオさんはifi audioさんの正規代理店さまとの事ですが、新製品のiDAC2について使用できるような製品はご用意になっていらっしゃいましょうか?
できれば、購入前提で動作確認をとらせていただきたいのですが…

こちらでは失礼でしたら、お店にご相談させていただきますが、Cuboxをお使いの方にご感想を伺いたくコメントさせていただきました。
よろしければお返事のほどお聞かせ下さい、よろしくお願いいたします。
Posted by 森本 健吉 at 2015年10月10日 01:59
森本様
コメントありがとうございます。
お返事が遅くなりすみません。
iDAC2につきましては、実機での動作確認は残念ながら出来ておりません。
ただ、ifi audioさんのHPに
【iDAC2はMAC OSX 10.6〜およびLinuxをネイティブでサポートしています。ドライバー・インストールは必要ありません。】
との記載がありますので、LinuxベースのVolumioなら大丈夫かとは思いますが・・・やはり断言は致しかねます。

デモ機等の手配も可能かと思いますので、いずれにしましても一度弊店でお話させて頂ければと思います。
Posted by 白髪犬 at 2015年10月20日 01:46
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。

この記事へのトラックバック
×

この広告は1年以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。